音楽
子猫はお腹を空かせている
元のタイトル: Hungerik dayn ketsele(子猫はお腹を空かせている)
モルデチャイ・ヤルデイニは、1877年にポーランドのクラクフに生まれたイデッシュの民俗詩人であり、ソングライターでもありました。ヤルデイニは3人の娘たちのために詩を書き、朗読しました。その詩は即興のメロディーの歌詞として書かれ、ほとんどの歌が日記の記述に似ています。ヤルデイニの詩の多くは、1920年〜1930年代の東欧のユダヤ人の生活をテーマとしたものです。子守唄「Hungerik dayn ketsele」(子猫はお腹を空かせている)は、1920年代初期にさかのぼります。空腹の子供に語りかける歌詞は、当時の飢えと貧困を呼び起こします。
さあお眠り、お腹を空かせた幼い娘、
小さな目をしっかりと閉じて。
お母さんもお腹が空いているけれど、
泣いたり、騒いだりしていません。
お母さんを見習ってごらんなさい。
いい方に考えてごらん ---
朝起きるころには
家は焼きたてのパンの香りでいっぱいのはず。
アルル、アルルル、
だから、さあお眠り、私の大切な娘。
さあお眠り、幼い娘。
今日はいったいどうしたの?
子猫もお腹が空いているけれど、
ひとつも文句は言いません。
ニャーと鳴きながら言っているよ。
「ほらほら、お母さんの言うことをお聞きなさい!」
子猫もお腹が空いているけれど、
あなたのように泣きません。
アルル、アルルル、
だから、さあお眠り、私の大切な娘。
さあお眠り、かわいそうな幼い娘。
必要なのは眠ること。
お人形もお腹が空いているけれど、
パンをおくれと泣きません。
お人形を見習ってごらんなさい。
お人形は今何を考えていると思う?
「可愛い子供がお腹を空かせていると、
お母さんの心は重く悲しい」
アルル、アルルル、
だから、さあお眠り、私の大切な娘。